胡蝶蘭の原種のアマビリスは原産地のタイ、インドネシアなどでは日本の草花と同じように地元住民の身近な鉢花として生活に溶け込んでいるお花です。
海老名洋蘭園ではできるだけ環境に近づけるため出荷には特別注文で作ってもらった通気性の良い素焼きの鉢を使用しております。
植え込み材は水苔を使用しております。
花が終わった後はラッピングの紙を外してもらい、素焼き鉢(水苔)で管理ができるようになっております。
ラッピングの紙は咲いている期間でも早くとってあげると胡蝶蘭の株へのダメージが少なくなります。
通常、お花屋さんで販売されているコチョウランはセトモノの鉢(ギフト用で見栄えは良いが管理には適さない)が多いですが胡蝶蘭の管理にはまったく適しません。
健康な胡蝶蘭は空気中の湿気を吸おうとし、根が外に飛び出しますが、これは健康な証拠ですので切ったりはしないでください。暖かくなって植替えをする時もミズゴケと素焼き鉢を使ってください。
胡蝶蘭の咲いている期間は蕾の量により変わります。胡蝶蘭雄蕾は3日に1輪づつ開花していき、満開から約1週間から長いと1〜2ヶ月咲いていることもございます。
温度管理や陽光管理によりその期間は大きく変わりますので、生育をお楽しみ下さい。
2番花、3番花を咲かせ何年も育てている方が増えています。健康を維持する秘訣は冬場の夜間でも部屋の温度が下がりにくいリビングなどに置いてあげてください。
リビングは常に人が居て暖房などが入っており、テーブルの上などに置いてあげると尚、良いでしょう。
地面より高いところに置くと、夜間の温度を3〜5℃くらい高くすることができ、生育がよくなるでしょう。
胡蝶蘭を育てるために無理をして陽に当てる方がいますが、部屋の電気だけでもそれなりに育ちます。
花が終わったら株を休めながら、徐々に外の日光などに当ててあげると健康に育つと思います。
夜間の温度に気をつけ、通気性のよいところに置いてあげてください。
昔は胡蝶蘭というと白の大輪の3本立がほとんどでした。
今は種類が豊富で定番の白、白赤、ピンク大輪の胡蝶蘭からミディー系の淡いピンクや濃いピンクや黄色など、さまざまな胡蝶蘭があります。
お供えや会社の取引先などへは白が一般的ですが、その他の贈り物としては、ご自分の好みのお色で構いません。
特にお花が好きな方へ贈る時はピンク系か珍しい黄色が喜ばれると思います。
開店祝いや新築祝い、喜寿などの長寿のお祝いなどおめでたい席では満開に近いお花が喜ばれます。
また友達のお誕生日や、ちょっとしたお返しなどには蕾のあるお花がいいでしょう。
胡蝶蘭の特徴として満開になった花は安定しているので、豪華な状態で永く(1ヶ月)楽しむことができます。
しかし、蕾のまだ形になっていない胡蝶蘭はステム(茎)の形成が未熟なためつぼみが黄色くなって落ちてしまうことがあります。(冬場の寒い時に多い)
植物(人間も同じでしょうか)は基本的に株(根のまわり)が乾いたら水遣りをしてください。
お腹が空いてから食事をしましょう。ということです。夏でも冬場でもこの考えで間違えはありません。
株に適時で水遣りをしてあげるのがベストですが、コチョウランは空気中の湿気を好む着生ランです。
みずやりを忘れてしまって、株の葉をしなしなにしてしまっても潅水をすると元に戻ります。
しかし、株をかわいがりすぎて毎日水遣りをする方がいます。
これは一番良くない例で鉢がセトモノの場合などは株が根腐れを起こしてしまい、病気になってしまいます。
外気温が30℃6〜9月はの生育期はコチョウランが葉を増やし成長する季節になりますので1週間〜10日に1回、薄めた肥料を乾いたらしっかりとあげてください。
この時期は暑いので水遣りの回数も多くなります。苗も成長しますが、軟腐病などの病気が出やすい季節なので扇風機などで風を送り、通気性を保ってください。
日差しも強いので遮光などをして日差しを遮ってください。
外で管理する時は木陰などがよいでしょう。
部屋の中に株を入れる時は鉢の底にナメクジなどがいるので殺虫剤などで消毒し駆除しましょう。
逆に12〜3月はとても寒い季節になるので成長させることよりも、こちょうらんの株を凍死させないことに重点を置いてください。
育てるのではなく安全に休眠させるが大切です。
みずやりの回数なども少なくなります。マンションにお住まいの方などは環境が良いのでそこまで慎重にならなくても結構です。
春先、秋などは季節の変わり目で温度などが急にかわりますのでカーテンなどで遮光をして日差しを調整してあげてください。
取引先のお客様から頂いた大切な胡蝶蘭。お花も元気がなくなり、どのように処分したらいいのかわからない・・・・
そんなお悩みの方のために、胡蝶蘭の捨て方について、いくつかご案内いたします。
胡蝶蘭の捨て方は、通常のゴミとして捨てる方法です。
まず枯れてしまった胡蝶蘭を各パーツに分けていきます。
花が付いていた「花茎や葉、根」と胡蝶蘭を支えていた「支柱」を固定しているテープまたは針金を外します。
「花茎や葉、根」を「花鉢」から取り出し、3つ(「花茎や葉、根」「支柱」「花鉢」)に分けます。
その後、株の大きい胡蝶蘭は、葉や花茎を切って小さくしてからごみとして出すのが丁寧な捨て方です。
それぞれの分別方法はお住まいや会社所在地のごみ分別方法をご確認ください。
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